Monday, April 14, 2008

鋳物砂の粒度試験法www.tool-tool.com

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1.適用範囲
 この試験法は鋳物砂の粒度の試験方法について規定する。
2.試験方法はJIS Z 2601 - 1993 付属書2(鋳物砂の粒度試験方法)を用いる。
3.参 考
 JIS Z 8801(試験用ふるい)の改正で、ふるいの目開きが変更になったことによって、ASTM
との整合性がなくなったため、JIS Z 2601 - 1993 付属書2からはメッシュ及びAFS係数が消去さ
れているが、実用上AFS係数を併記した表を下記に示す。
JACT試験法 S-2
鋳物砂の強熱減量試験法
1.適用範囲
 この規格は、鋳物砂の強熱減量を測定する試験方法について規定する。
2.用語の意味
 鋳物砂の強熱減量とは、吸着水分、層間水分、結晶水分のほかに熱分解する物質および燃焼する物
質の質量変化を含むものである。
3.試験装置および器具
 3 - 1 は か り はかりは、感量1mg 以下の化学天びんを用いる。
 3 - 2 加熱装置  温度、約1,000℃に保つことのできる電気炉を用いる。
 3 - 3 る つ ぼ JIS R 1301(化学分析用磁製るつぼ)による磁製るつぼ又は、JIS H 6201 
          (化学分析用白金るつぼ)による白金るつぼで10g秤量できるものを清浄して恒
          量にしておき使用する。
 3 - 4 デシケータ シリカゲルを乾燥剤としたJIS R 3503(化学分析用ガラス器具)のデシケー
          タ。
4.操 作
 JIS Z 2601 付属書5(鋳物砂の水分試験方法)により遊離水分を除去した試料、約10g を正確に
はかりとり、おらかじめ約1,000℃に保った電気炉中に蓋をして15 分間入れ、蓋を取って45 分間強
熱後、るつぼを取り出し、デシケータ中で室温迄放冷後、正確に質量をはかり、次の式により強熱減
量を算出する。
3.35 2.36 1.7 1.18 850 600 425 300 212 150 106 75 53
mm mm mm mm μm μm μm μm μm μm μm μm μm
Sn 5 8 11 16 22 31 44 63 89 125 178 249 355 631
AFS係数3 6 10 20 30 40 50 70 100 140 200 300
注(1) Panとは呼び寸法53μmのふるい下の微粒子をいう。
呼び寸法Pan(1)
粒  度  係  数
2
5.記 録
 試験結果は、小数点以下3ケタまで算出し、JIS Z 8401 により数値を丸め、小数点以下2ケタま
で記録する。
解  説
 鋳物砂の強熱減量試験法にはJIS Z 2601 付属書6があるが乳鉢による試料の調製は煩雑であるた
め、より実用的な本法とした。
1.遊離水分
 遊離水分としては、砂が湿態になる程度から、外観からでは感知できない程度まで多岐にわたって
いる。一般の鋳物用砂は乾燥状態で使用する場合がほとんどである事を考慮して、100℃前後の遊離水
分は、強熱減量に加えない方が好ましい。
 ただし、明らかに遊離水分を含まないと思われるもの(例えば熱処理された回収砂等)については、
その必要はない。
2.試料質量と加熱時間
 一般の鋳物用砂は、何らかの形で熱履歴を経たもの、例えば注湯、回収のための熱処理等は、その
強熱減量が10- 2%の水準になる。即ち、1 g の試料では0.1mg 感量で感知不可能な領域にある事を考
慮して試料10g が適当である、との結論に達した。
 試料1 g と10g の場合で恒量に達する迄の加熱時間は図1の如くである。
3.有機粘結剤を使用した鋳型の再生砂の再生程度のチェックに使することが出来る。
強熱減量(%)= W 1
W 1 -W 2
× 100
W 1 強熱前の試料量(g)
W 2 強熱後の試料量(g)
強熱時間(分)
強熱減量(%)
10g
1g
図1.試料質量と強熱減量との関係
3
JACT試験法 S-3
鋳物砂のpH試験法
1.適用範囲
 この試験法は、鋳物砂のpH測定の試験方法について規定する。
2.用語の説明
 この規格でのpHは厳密な意味での物理学的な意義は持たない。即ち、鋳型製造時の粘結剤に対す
る影響度合を察知する程度のものであり、砂中のH+、OH-金属イオン等を水中に溶解させ、その水
溶液のpHを測定して鋳物砂のpHとして規定するものである。
3.試験装置および器具
 3 - 1 ガラス電極によるpH測定装置(以下pHメーター〉
    JIS Z 8802(pH測定方法)による型式-Ⅱ以上の精度、即ち標準液のpHを測定した時
に、繰返しの測定値が± 0.05 以内のものを使用する。
  注1)ガラス電極については、JIS Z 8805(pH測定用ガラス電極)による。pHメーターの測
     定法、その他基本的なことはJIS Z 8802 による。
 3 - 2 ビーカー
     清浄した容量100ml のガラス製又はポリエチレン製ビーカー
  注2)ガラス製ビーカーでは、砂を入れて、撹拌する為に摩耗がはげしく同時にビーカーのアル
     カリ成分が影響する可能性がある。
     繰返し使用の場合はポリエチレン製の方が傷付き易く劣化が早い。
 3 - 3 撹拌装置
     一般の分析化学に使用する滴定用マグネチックスターラー
  注3)開放状態での撹拌は空気の炭酸ガスによる影響があるので、蓋をしたまゝの撹拌が必要で
     ある。
 3 - 4 はかり
     感量0.1g 以下のものを使用する。
4.試験方法
 あらかじめ清浄にしたビーカーに、試料20gをはかり取り次に純水50mlを追加し、容器に軽く蓋を
して、マグネチックスターラーにて30分間撹拌する。撹拌後放置し、上ずみ液の温度をチェックした
後、pHメーターにて、pHを読みとる。同時に使用した純水のpHを測定しておく。
  注4)純水は蒸留水又はイオン交換水を用いるが水質により導電率が変化し、その緩衝性が変る
    場合があるので、必ず同時測定しておくべきである。
5.記 録
 pHメーターの読みは、小数点以下2ケタ迄とし、JIS Z 8401 により数値を丸めて小数点以下1
ケタ迄を記録する。
  同時に測定時の温度(一般に20 ~ 30℃)、及び純水のpHを併記する。
       (例)pH= 7.8(25℃ 純水pH= 6.5)
解 説
 シェルモールドをはじめとする有機系のバインダーでは厳密には砂中の酸消費量、代用特性として
は砂のpHが、その硬化特性に及ぼす影響がかなり大きいとされている。
 
4
 従来、鋳物砂のpHは日本鋳物協会(現社団法人 日本鋳造工学会)において、その測定方法が確
立されていたが、実際には業界各分野で行っている方法はまちまちである為に、当協会レジン技術委
員会で再検討を行う事になった。
 昭和48年3月に審議を開始して5ケ月にわたって調査研究した結果、従来の日本鋳物協会法を骨子
とした試験方法で規格化する事になった。
以下調査研究結果と検討の概要を補足する。
 表1の通り、全社の測定値は同じ傾向を示しており、いずれの方法も再現性は良好といえる。
 煮沸の操作は、試料の炭酸ガスの影響を少なくする事と、出来るだけ溶解性を良くする事を目的と
しているが、以前にガラス製ビーカーの煮沸処理を行う必要もあり且つ操作としては面倒である。
 試料の量や、水の量による測定値の大きな変動はない。
JACT試験法 S-4
鋳物砂の酸消費量試験法
1.適用範囲
 この試験法は、鋳物砂の酸消費量を測定する試験方法について規定する。
2.用語の意味
 この規格での鋳物砂の酸消費量とは塩酸溶液で鋳物砂中のアルカリ分と中和反応させ、残りの酸分
を水酸化ナトリウム溶液で逆滴定して求めるものである。
3.試 薬
              
水は純水を用いる。
塩酸溶液
JIS K 8001(試薬試験方法通則)によるもの。
水酸化ナトリウム溶液
JIS K 8001(試薬試験方法通則)によるもの。
JIS K 8001(試薬試験方法通則)に規定するpH 試験用指示薬溶
液の調製方法によるものを用いる。

0.1mol/l
0.1mol/l
メチルレッド指示薬
3 - 1
3 - 2
3 - 3
3 - 4
表1.各社同一試料による測定結果及び方法の概要
A 50 150 有 5 7.8 6.0 8.6 6.5
G 50  50 有120 8.4 7.0 8.6 6.5
H 25 100 無充分6.8 5.8 7.8 6.3
L 20  50 無 5 7.6 5.9 9.5 7.3
S 50  50 無 10 6.7 5.5 8.8 7.0
K 50  50 無 3 7.0 5.8 8.0 -
T 50  50 無 5 7.4 6.3 8.7 -
D注5 20  50 無 30 7.7 6.9 8.4 7.2
純水pH
注5) D社の条件は日本鋳物協会法と同じ
時 間
(分)
会社名試料A 試料B 試料C
試料量
(g)
純水量
(g)
煮 沸
有 無
5
4 - 1
4 - 2
4 - 3
4 - 4
4 - 5
4 - 6
4 - 7
4 - 8
は か リ
ビーカー
ピペット
ビュレット
ガラス漏斗
ろ紙
pHメーター
撹拌装置
感量0.1g 以下のもの
JIS R3503(化学分析用ガラス器具)に規定する容量
300mL のビーカー、もしくは清浄した容量300mL のポリエチレンビー
カー。
JIS R 3505(ガラス製化学用体積計)に規定する容量
50mL のピペット。
JIS R 3505(ガラス製化学用体積計)に規定する容量
50mL のビュレット。
JIS R 3503(化学分析用ガラス器具)に規定するガラス漏斗。
JIS P 3801〔ろ紙(化学分析用)〕に規定する定性分析用1種を用い
る。
JIS Z 8802(pH 測定方法)に規定するガラス電極による測定方法を
用いる。
一般分析化学に使用する滴定用マグネチックスターラー。
4.試験装置および器具
操作
乾燥砂50g を30mL ビーカーに計りとり、これに純水50mL 及び0.1mol/L 塩酸溶液50mL
を加え60 分間撹拌する。次にこの液をろ過し、ろ液50mLを分取し0.1mol/L水酸化ナト
リウム溶液でpH7となる迄滴定する。
空試験
乾燥砂を使用せず前記(5 - 1)と同様の処理を行う。
純水は蒸留水又はイオン交換水を用いるが水質により導電率が変化し、その緩衝性が変
る場合があるので必ず純水のpHも同時測定しておくべきである。
簡便法
簡便法としてpH7の代りにpH5を用いる方法がある。
pH5の判定はメチルレッド指示薬を使用して行うのが簡便である。この場合にはpH
5を終点としたことを併記する。
米国では0.1mol/L NaOHを滴定するときの終点をpHメーターによってpH7とし
ている。本方法もこれを採用したが日本鋳物協会(現社団法人日本鋳物工学会)ではp
H5を終点としている。これはpHメーターを使用せず試薬による変色点からチェック
する際に便利である。従って終点をpH5とした場合も併記した。
酸消費量の算出方法
S mL / 50g =2(B-A)f
   S:酸消費量
   A:本試験による0.1mol/L NaOH滴定量(mL)
   B:空試験による0.1mol/L NaOH滴定量(mL)
   f:0.1mol/L N a OHの力価
  
5.試験方法
5 - 1
5 - 2
   注1)
5 - 3
   注2)
5 - 4
6.記 録
 試験結果は小数点以下2ケタ迄算出し四捨五入して、小数点以下1ケタ迄を表示する。
6
JACT試験法 S-5
鋳物砂の流動度試験法
1.適用範囲
 この試験法は鋳物砂の流動度試験方法について規定する。
2.器 具
2 - 1
2 - 2
2 - 3
2 - 4
2 - 5
2 - 6
2 - 7
安息角測定器
水 準 器
分 度 器
流下時間測定器
架   台
ガ ラ ス板
ストップウォッチ
直方体容器であって、鋳物砂を容器内に流し込んで傾斜面を形成
させ、その斜面の角度を透視、測定出来る機構のもの。
測定器の水平を検するための、あわ水準器
1°目盛
JIS K 5400(塗料一般試験方法)に規定する内容積100mL、流出
孔径4.0mm のフォードカップ
金属製で、2 - 4 のフォードカップを水平に保持できるもの。
厚さ1.5mm 以上、1辺の長さ60mm の正方形で平らなもの。
0.2 秒目盛
3.試料のとり方
 試料のとり方は、、品質が同一とみなすことの出来る鋳物砂のロット毎に、合理的な方法によって行
う。
4.操 作
 
     
     
4 - 1 安息角測定
あわ水準器で水平にした測定器内に試料砂を静かに流し込み、傾斜面を形成させ、分度琴
でその斜面の角度をはかり、これをその試料砂の安息角とする。測定は3回行い、その平
均値をとる。
4 - 2 流下時間測定
内部を清浄にしたフォードカップを架台にのせ、あわ水準器で水平にした後、下部流出孔
を指でふさぎ、試料砂をカップの上面に少し盛上るまで静かに流し込み、ガラス板で余分
の試料砂をカップの縁にそってかき取る。
次に流出孔をおさえていた指をはなすと同時にストップウォッチを押して計時を開始し、
砂が流下し終るまでの時間をはかる。測定は3回行い、その平均値をとる。
5.記 録
 5 - 1 安息角は度で表わす。
 5 - 2 流下時間は秒で表わす。
解 説
1.本規格制定の目的
 天然産けい砂、けい石等を破砕加工したけい砂等を問わず、鋳物砂の流動性は重要な品質特性の一
つである。
 従来流動度を表わす数値として安息角が広く知られているが、一定の容器から流出するに要する時
間を測定する方法も使われている。安息角の測定は簡便で実用的であるが、操作のしかた、測定者等
の要因による誤差が出易い。また、流下時間法は正確な値が得られる反面、手数がかゝる難点がある
が、本規格では両方法を併記することにした。
7
1)適用範囲について
 こゝに言う鋳物砂とは各種けい砂の外、レジンコーテッドサンド等の加工品も含む。
2)器具について
(1)安息角測定器
  鋳物砂の自然流下傾斜面を形成でき、且つその斜面の角度を測定できる容器であることを主眼と
  し、特に型式は定めなかった。一例を図1に示す。
(2)流下時間測定器について
  内容積、内面仕上、オリフィスの角度、流出孔径、容器の水平保持等の精度が良好な測定容器と
  の観点からフォードカップを採用したが、これと同等若しくはそれ以上の精度の容器であれば差
  支えない。測定データは必ず測定器の形状、主要部の寸法を記載する。
3)試料のとり方について
 合理的な試料のとり方とは、4分法その他の科学的縮分法により、試料と、試料の代表するロット
との偏差を極力少くする様な試料の採取方法を言う。
4)操作について
(1)安息角測定
  試料の流し込みは静かに行うようにする。
  分度器を当てゝ測定する基点を決めておくこと。
  繰返し精度を考慮して、測定回数を3回とし、その平均値をとることにした。
(2)流下時間測定について
  フォードカップの内面は洗剤又はアルコール等を含ませた、やわらかい布で拭いて清浄にしてお
  く。測定時、試料砂が内面に多量に付着する様であれば拭き直す。
  フォードカップ又はこれと同等の測定器は、その内容積を正確にはかっておく必要がある。(JIS
  K 5400 参照)
  この試験方法では、鋳物砂の見掛比重も測定出来る利点がある。
  測定回数は安息角同様3回とし、その平均をとることにした。
 
木製側板
木製引き出し
全面ガラス(厚1.0)
 (取外可)
基点
ガラス板



130
220
70
205
55
65
9
9
9
9
50
試料 約600g
単位 mm
図1 安息角測定器
8
JACT試験法 S-6
鋳物砂の破砕性試験法
1.適用範囲
 この試験法は、常温による機械的処理、ならびに熱及び機械的処理を組み合わせた処理によって生
ずる鋳物砂の破砕性試験について規定する。
2.装 置
  
   
 
 
3.常温における機械的処理による破砕性試験法
 3.1 操作
 1)規定量の試料および規定数のボールを磁製ポットに入れ、規定時間回転処理する。
 2)試料を磁製ポットから取り出し、縮分、分割して50g を粒度分布用の試料とする。
 3)記録
  原砂および回転処理後の粒度分布を測定し、JIS 又はAFS 粒度指数を算出して、同一条件で試 
  験した試料について比較する。また同一条件で試験した試料の破砕率
  を比較しても良い。なおポットの大きさ、ボールの径や数、回転数、回転処理時間を付記する。
× 100
回転処理後の粒度指数
原砂の粒度指数
試料を500g 入れることのできる磁製容器(アルミナ質
磁器など)
約1,000℃に保温することができ、上記の加熱容器をい
れることのできる加熱炉
外径200 ~ 300mm(容量5 ~ 6L)
回転数33 ~ 333rpm 程度
JIS Z 8801(試験用ふるい)に合格したもの
回転数240 ~ 280 回/分、打数130 ~ 150 回/分のもの
秤量100g、感量100mg 以下
加熱容器
加熱装置
ボールミル用磁製ポット
ボールミル用回転機
ふ る い
ふるい分け試験機
天びん
2 - 1
2 - 2
2 - 3
2 - 4
2 - 5
2 - 6
2 - 7
4.熱的処理と機械的処理による破砕性試験法
 4.1 操作
 1)試料(400 ~ 500g)を入れた加熱容器を、1,000℃の加熱炉中で1時間加熱する。
 2)加熱後、加熱容器を炉外に取出して空冷し、室温まで冷却する。
 3)加熱処理した試料および規定量のボールを磁製ポットに入れ、規定時間回転処理する。
 4)試料を磁製ポットから取出し粒度分布を測定する。
 5)残りの砂を1)~ 4)までの操作を繰返し、1 回目、2回目、3回目および原砂の4種の砂について
 粒度分布を測定する。
 4.2 記録
 原砂および加熱、回転処理後の砂の粒度分布を測定し、JIS 又はAFS 粒度指数を算出して、同一条
 件で試験した試料について比較する。また同一条件で試験した試料の破砕率
× 100
加熱、回転処理後の粒度指数
原砂の粒度指数
9
 を比較しても良い。必要に応じて上記の操作を繰返し、条件による破砕性をみる。
 なおポットの大きさ、ボールの径や数、回転数、回転処理時間を付記する。
参考資料
 平成5年度JACT春季大会講演会で内外セラミックス株式会社が発表した「各種鋳物砂のリサイクル
性とその特性」の講演会資料がある。
 下記にその装置の条件を示す。
 装置:ボールミル
(1)ポット(材質)……磁器性
  ポットの径  ……外径220mm、内径190mm
  ポットの容積 ……5 L
回 転 数  ……110rpm
(2)ボール(材質)……アルミナ製20mm φ:40 個
(3)篩分け機
回 転 数  ……290rpm
打   数  ……165 回
 但し本条件はセラビーズと一般けい砂との差が顕著に現われる条件である。
JACT試験法 S-7
鋳物砂の粒形試験法
1.適用範囲
 鋳物砂の粒形を表示する方法について規定する。
2.鋳物砂の粒形は顕微鏡により観察し次の分類により区分する。
 
丸型
(Rounded)
角丸型
(Sub-Angular)
多角型
(Angular)
解  説
 鋳物砂の粒形を定量的に表示する方法を大別すると、顕微鏡法のほかに透過法、吸着法、溶解法な
などがある。顕微鏡法は約200 個にサンプルについて砂粒1個の長径と短径の比を求める方法で簡単
であるが、その他の方法は操作が面倒である。
 鋳物砂と粘結剤との関係は砂粒群の比面積との関係を用いたほうが適当である。
 粒度分けした砂の粒形はS-8鋳物砂の水分吸着能試験法により同一粒度のガラス球を用いて測定し
て得た値との比を粒形指数として表示することが出来る。
10
JACT試験法 S-8
鋳物砂の水分吸着能試験法
1.適用範囲
 鋳物砂の水分吸着を求める方法について規定する。
2.器 具
約3,000r.p.m のもの
秤量100 ~ 200g 感量1 mg 以下のもの
約110 ±5℃に保持出来るもの
シリカゲルを乾燥剤とした JIS R 3503(化学分析用ガラス器具)のデ
シケーター
JIS R 3503(化学分析用ガラス器具)の秤量瓶(50ml のもの)
遠心分離機
は か り
乾 燥 器
デシケーター
秤 量 瓶
2 - 1
2 - 2
2 - 3
2 - 4
2 - 5
3.試料の製作
 砂約50g と水約100ml および1~2滴の界面活性剤とをよく撹拌混合して、そのまま約5分静置し
たものを試料とする。
4.操 作
 試料を遠心分離機にかけたのち試料を手早く約10g 秤量瓶に正確にとり、110 ±5℃に保った乾燥
器に入れ、1時間乾燥したのち取り出し、デシケーター中で常温まで放置したのち重さをはかる。
5.表 示
 水分吸着能を%で表示する。
水分吸着能を(%)=
試料質量(g)-乾燥後試料質量(g)
乾燥後試料質量(g)
× 100
6.試験結果数値の丸め方
 試験結果の数値は JIS Z 8401(数値の丸め方)により有効数字3ケタに丸める。
JACT試験法 S-9
鋳物砂の水分試験法
1.適用範囲
 この試験法は、鋳物砂の遊離水分を測定する試験方法について規定する。
2.試験装置および器具
は か り  感量10mg 以下のもの。
乾 燥 器  温度105~110℃に保つことの出来る自動温度調節器付電気恒温器を
       用いる。
2 - 1
2 - 2
3.試験方法
 試料50g をはかりとり、これを乾燥機に入れ、105 ~ 110℃で乾燥し、デシケーター中で室温まで冷
却したのち質量をはかる。この操作をくり返して恒量になったときの減量から、つぎの式によって遊
離水分を算出する。
11
遊離水分(%)=
減量(g)
試料(g)
× 100
4.記 録
 試験結果は、有効数字2ケタまで算出する。ただし、この数値は同一試料について2回以上の試験
を行ない、各試験結果の偏差±5%以内のものの相加平均である。
解 説
 試料を遠心分離機にかける時間は遠心分離機の性能により恒量になるまでの時間が異なる。した
がって参考のため一例を次に示した。
遠心分離機回転時間,min
水分吸収量,ml/g
フラタリー
(回収砂)  
網野けい砂5号
三栄けい砂5号
網野けい砂5号
遠心分離機による各種鋳物砂の水分吸着量の測定
JACT試験法 S- 1 0
鋳物砂の充填性(かさ比重)試験法
1.適用範囲
 この試験法は、けい砂またはコーテッドサンドの充填性を測定する方法について規定する。
2.試験装置および器具
メスシリンダー  有栓メスシリンダー200ml 栓番号19
         (高さ 300mm、直径 40mm)
漏   斗    上径 90mm、足の内径 9 mm、足の長さ 80mm、全長 150mm
は か り    秤量2 Kg、感度0.1g 以下のもの  
2 - 1
2 - 2
2 - 3
12
3.試料の製作
有栓メスシリンダーの質量を測定する(W0)。
有栓メスシリンダーに水を満たしその質量を測定する(W1)。
試料の砂500g を採取し、一度に漏斗を通して有栓メスシリンダーに落し込み、有栓
メスシリンダーに入った砂の上面を掻き取って平らにする。
砂の入った有栓メスシリンダーの全質量を測定する。(W2)。
3 - 1
3 - 2
3 - 3
3 - 4
4.計 算
 つぎの式によって砂のかさ比重を計算する。
  砂のかさ比重D=(W2-W0)/(W1-W0)
 ただし水1 g を1 ml とする。
90
150
80
50
300
200ml
有栓メスシリンダー
漏斗
40
砂受け
単位:mm
付 図
13
JACT試験法 S- 1 1
鋳物砂のアルカリ量試験法
1.適用範囲
 この試験法は、けい酸ソーダ及びアルカリフェノール粘結剤等の強いアルカリ性を示す鋳物砂のア
ルカリ量を測定する試験方法について規定する。
2.試 薬
 水       水は純水を用いる。
0.1mol/l    水酸化ナトリウム
        JIS K 8001(試薬試験通則)によるもの。
0.1mol/l    塩酸
        JIS K 8001(試薬試験通則)によるもの。
2 - 1
2 - 2
2 - 3
3.試験装置および器具
は か り   感量0.1g のもの。
ビーカー    JIS R 3503(化学分析用ガラス器具)に規定する容量
        500ml のビーカー、又はポリエチレン製ビーカー。
ガラス漏斗   JIS R 3503(化学分析用ガラス器具)に規定するガラス漏斗。
ろ  紙    JIS P 3801〔ろ紙(化学分析用)〕に規定する定性分析用1種。
pHメーター  JIS Z 8802(pH測定方法)に規定するガラス電極による測定方
        法を用いる。
3 - 1
3 - 2
3 - 3
3 - 4
3 - 5
4.試験方法
 乾燥試料50g を500ml ビーカー中に入れ水50ml 及び0.1mol/l 水酸化ナトリウム50ml を加え10 分
間煮沸したのち、そのまま60分間静置して室温迄冷却し、次にろ過を行いろ液が200mlになる迄洗浄
し、そのうち100mlを別のビーカーにとり1mol/l塩酸にてpH7となる迄滴下する。この時の1mol/
l 塩酸の滴定量をA ml とする。次に空実験として新砂を使用し前記同様の処理を行ない、その時の1
mol/l 塩酸の滴定量をB ml とする。
 アルカリ量は次式により求める。
  鋳物砂のアルカリ量 ml =2(A-B)f
   f…………1 mol/l 塩酸の力価 
解 説
 けい酸ナトリウム及びアルカリフェノールを粘結剤として鋳型砂及び回収砂に共存するアルカリ分
は0.1mol/l 塩酸によっては除去し難いので0.1mol/l 水酸化ナトリウムで溶出することとした。この
方法では原砂中に0.1mol/l水酸化ナトリウムで溶出される物質が共存するので原砂についての空実験
を行う必要がある。
 注)純水は蒸留水又はイオン交換水を用いるが、水質により導電率が変化し、その緩衝性が変る場
   合があるので、必ず純水のpHも同時測定しておくべきである。

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